【続】タイ・バンコクにて大規模集会!気になるデモの原因と今後の動向まとめ

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11月初旬よりタイ・バンコクにて勃発した大規模集会(抗議デモ)ですが、予想に反して少し混乱状態が続いています。

そんな気になる「Amnesty bill(恩赦法案)」問題ですが、現地バンコクより原因と今後の動向について書いてみました。

タイ旅行を計画されてらっしゃる読者の参考になりましたら幸いです。

 

①そもそも「Amnesty bill(恩赦法案)」とは!?

こちらは前回の記事で詳しく書いていますので、事前知識としてぜひお読み下さい。

▼タイ・バンコクにて大規模なデモ、その発端となった「Amnesty bill(恩赦法案)」とは!?

 

②タイ・バンコクの最新情報(2013年12月18日現在)

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11月初旬に始まったバンコクの大規模な抗議デモ、11月末には死者若干名と負傷者も出ました。

思ったよりも過激化しましたが、現在は日本人の多いアソークからエカマイ駅周辺およびシーロム周辺は穏やかなものです。

11月末から12月初旬にかけてタイ政府より「夜間外出自粛要請」や大型ショッピングモールが軒を連ねるサイアムにてパラゴンやセントラルワールドなど大型商業施設が数日間の「営業自粛」をしていました(なお、現在は通常通り営業しています)。

数週間前まで中心地でもデモ隊のパレードを見ることは有りましたが、12月5日に86歳の誕生日を迎えた現国王のラマ9世(プミポン国王)による「タイ国民は団結せよ」という鶴の一声によってデモは一時休止。

その後は、首相府周辺など政府の中枢機関以外ではデモ隊の目立った動きは見られません。

旅行で来られる際も、現段階ではこういった緊張状態の続く場所へ行かなければ問題ないかと思います(※もちろん旅は自己責任で)。

ただ、政治的には現暫定首相インラック氏が「下院を解散する」と発表するなど、依然混乱した状態が続いています。

 

③恩赦法案(Amnesty bill)問題まとめ

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ことの発端は、現政権を握るインラック・シナワトラ首相(暫定首相、12月18日現在)率いる与党が提出し、下院にて強行採決された「恩赦法案」にあります。

これは政治対立に関する罪に恩赦、つまり「そろそろ許しましょうよ」という法案です。

当初の法案では、野党側主要指導者の敵である元首相タクシン・チナワット氏(インラック氏の兄)ら指導者は恩赦に含まないとする内容だったため、野党も納得。

しかし、与党側は法案が可決されたのを良いことに、ドサクサに紛れてタクシン氏の恩赦も含むものという見解を公式発表。

それに怒った野党が猛反発。

反タクシン派国民を巻き込んだ抗議デモに発展。

なお、タクシン氏は2006年に軍事クーデターで退陣しており、現在は国外追放処分中。

地方の貧困層からの支持率は高いが、それ以上に反発している国民(特にバンコク市民)が多いのも事実です。

そういった世論の動向も有り、インラック氏は直ぐに恩赦法案を廃案。

野党側は世論を味方に付けさらに暴走、首相府を占拠するなどデモはエスカレートします。

そうして追い詰められたインラック首相は、12月9日にテレビ演説にて「下院の解散および総選挙」を発表(今、ここ)。

現在も与野党の押し問答は繰り広げられています。

 

④騒動の重要人物(タクシン・チナワット氏)とは?

今回のデモで最重要人物として特記すべき人は、タイ王国元首相の「タクシン・チナワット氏」を覗いて他にいません。

タクシン氏は今回のデモのみならず、2010年に起こったデモ(タクシン派、赤シャツと反タクシン派、黄シャツによる抗争)の発端にもなりました。

財界人としての「タクシン」

日本の方にはあまり知られていないかもしれませんが、タクシン氏は有名な実業家でもあります。

タイの大手携帯電話キャリア「AIS(日本で言うドコモ)」を一代で築き、今ではタイを代表する大富豪の一人として軒を連ねています。

また、日本の拓殖大学の客員教授や、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティFCの元会長など幾つもの顔を持っています。

政界人として「タクシン」

さて、財界で成功を収めた人によくあるパターンですが、タクシン氏もご多分に漏れず1994年に政界へ進出します。

なおタイの憲法では大企業の株主による入閣が認められないため、株や関連会社の名義をチナワットからシンと書き換えています(代表会社「シン・コーポレーション社」)。

政治活動中は、経済格差の大きかった首都バンコクと地方の格差是正のために動きます。

彼の行った政策として有名なのが「30バーツ医療保険制度」ですが、これは30バーツ(日本円にして約100円)で全てのタイ国民が医療を受けられるというものでした。

その他には、大分県から出発し現在では世界的な動きを見せている「一村一品運動(タイではOTOP)」を戦略的に取り入れ、農村地でも経済が回るよう指導しました。

また、バンコクの新興企業から賄賂を貰う代わりに、地方での利権を彼らに優遇するなど、新興勢力との繋がりも強めていきました。

そういった政策が功を奏して、バンコクの新興勢力、および地方の貧困層に大きく支持されていきます。

デモ発端人としての「タクシン」

しかし、地方や新興勢力に富が回れば、一部の権力者に集まっていた富が分配されるわけで、「それは困る」とバンコクの既得権益層は猛反発します。

また、バンコクに集まるはずの投資は地方に流れていき、バンコク市内で働いていた貧困層が職を失うなど、彼らの生活が脅かされる事態が起こります。

同時期にタクシン氏の賄賂問題や所得隠し問題が世間に露見し、それを盾に既得権益層は2006年にタクシン氏を退陣に追い込みました。

それでもやはり地方の一部貧困層には絶大な人気を誇っており、且つ大きな富を所有しているタクシン氏ですから、現在でも総論の中心にあると言う訳なのです。

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さいごに

2月の総選挙まで、国内政治がどうなるか見えない状態のため、少なからず経済にも影響が出ています。

それでも依然「プラス成長」をしており、大きく経済が落ち込むことは無いだろうと僕は見ています。

なにぶん、1997年に起こったアジア通貨危機の際は、アレだけの混乱にも関わらず「V字回復」していますからね。

今後の動向については随時、当ブログでも発信していきますね。 

なお、バンコクは今日も至って穏やかそのものです☆

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ABOUTこの記事をかいた人

海外ノマドや旅行情報を中心に自身の経験を交えてブログで発信中。カメラやスマホなどのガジェット類も大好き(旅の7つ道具として紹介しています)。また、「タイ」をこよなく愛し1年の半分以上をパタヤとバンコクを中心に暮らしています。嫁はタイ人。