「旧正月」とは何ぞや!?中国やアジア圏でよく目にする爆竹でにぎわう春節まとめ

アジアで生活していると必ずと言ってよいほど耳にする旧正月。

しかし、日本人にはあまり知られていないかもしれません。

今回は、あの爆竹が鳴り響く春節とは何ぞや!?に分かりやすくお答えしてみました。

 

「旧正月」の歴史

そもそも旧正月(あるいは「春節」)とは、旧暦で数えるところの正月を意味します。

実は日本でも古来より使われており(中国大陸の文化が入ってきたため)、その証拠として和歌などに使われている季語は現在の月とずれてますよね。

例えば、「水無月」は旧暦で6月を指しますが、現在の6月は雨季であり、水の無い月では違和感があります。

これは旧暦が使われていた時代は7月を指しており「梅雨が明けて水が涸れて無くなる月」、すなわち現在と比べて1ヶ月ほど暦が遅かったのです。

なお、旧暦とは現在使われているグレゴリオ暦以前に使われていた暦法を指します。

 

「旧正月」は中国が発祥?

春節の歴史は非常に古く、そもそもの起源は商王朝(紀元前16〜11世紀ごろ、「殷」とも言われている)に遡るとされていて、年末年始に神や祖先を祀った祭祀でした。

英語で書いても「Chinese New Year」、まさしく「中国の正月」を意味していますし、このことから発祥は中国と言って良いかと思います。

当時の中国文化は多くの国々に絶大な影響を及ぼしていました。

その名残は残っており、日本も例外ではなく(漢字も中国からの伝来ですよね)、遥か昔から(は)旧正月あるいは旧暦が親しまれていたことでしょう。

 

正月よりも重要視される「旧正月」

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中国を始めとしたアジアの国々では、今でも正月より旧正月が重要視されています。

もちろん正月は2〜3日ほどお休みを取る方々はいますが、それでもその程度の数日間。

日本とは違い「正月ムード」というのは、せいぜい元旦か次の日くらいまで、3日からは働く方がほとんどです。 

しかし春節となると話は違います。

日本の芸能人が正月に2週間とか長期のお休みを取りますが、アジアの国々ではこのお休みを旧正月に取ります。

よって、この時期は僕の住んでいるタイもそうですが、春節を標準とする方々が旅行に押し寄せにぎわいの様相です。

 

2014年の「旧正月」はいつなのか

では、いったい旧正月とはいつなんだよ?という疑問が湧いてくるかと思いますが、実はその年によって異なります。

旧暦の1月1日は通常雨水(2月19日ごろ)の直前の朔日(今で言うところの新月)が1月22日ごろから2月19日ごろまでで毎年異なり、旧暦で平年(暦において日数や月数に特別な増減を設けていない年)だった場合は翌年の春節は約11日後退し、閏月(反対に平年にない日や月を新たに設けた年)があれば約18日進みます。

 

(※Wikipediaから引用、分かりやすく説明文を切り貼りしました。)

そして今年(2014年)の旧正月あるいは春節は、1月31日(つまり昨日)でした。

なお、中国政府が毎年12月中旬ごろに翌年の春節を発表します。

この日から数日ないし数週間が旧暦を使う方々の「正月モード」となり、多くの場合、帰省したり旅行に出かけたりします。

 

東南アジアの国々では当たり前に祝う「旧正月」

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中国大陸・台灣・韓国・ベトナム・モンゴルでは、最も重要な祝祭日の 1つと言われていますが、それは何も先ほどの国だけではありません。

実は東南アジアでも旧正月は重要な祝日の1つです。

特にタイを始めとした東南アジア諸国には多くの華僑(移住してきた中国人)が暮らしているため、正月よりもこの春節を大切にする傾向にありのです。

僕の友達でも華僑の方々が多くいますが、ちょうどこの時期より長期の休暇をとって海外や国内旅行を楽しんでいます。

また、街中が赤ちょうちんで染まり、中国の伝統的な中国式「獅子」が宙を舞っている様子は圧巻。

ぜひ1度、遊びに来てみて下さいね。

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さいごに

「日本の常識は世界の非常識」とよく言われますが、こういった文化でも当てはまります。

特に旧正月(春節)など、世界では当たり前とされていることを知っていると知らないとでは、外国人(特にアジア人)と交流する上で認識の差異が出てきます。

今回は日本人にはあまり重要視されていない「旧正月」にフォーカスしてみました。

ちなみに、現在タイ在住の僕は、バンコクの春節ムードも虚しく通常通り仕事をしています(笑)。

☆Happy Chinese New Year 2014.

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ABOUTこの記事をかいた人

海外ノマドや旅行情報を中心に自身の経験を交えてブログで発信中。カメラやスマホなどのガジェット類も大好き(旅の7つ道具として紹介しています)。また、「タイ」をこよなく愛し1年の半分以上をパタヤとバンコクを中心に暮らしています。嫁はタイ人。