タイ人不動産マーケットでインカムゲインとキャピタルゲインを狙う方法

海外不動産投資では、安定的なインカムゲイン(賃貸収入)が約束されることはとても重要です。

今回はその辺に関してタイの不動産市場とマレーシアの不動産市場を比較してみました。 

 

マレーシア不動産の罠

海外不動産投資で1番のメリットを挙げるとするとキャピタルゲイン(転売利益)を狙える所にあります。

しかし、「マレーシア、外国人の最低購入価格を引き上げ」の記事でも書いたように政府の政策や外的要因によってキャピタルゲインを望めない可能性も十分にありえます。

現在のマレーシア不動産(コンドミニアム)は出口が極めて難しいです。

更に日本人が買っている物件は高額なものが多いため、賃貸としても借り手が付かないといった負のジレンマが発生しています。

そのためキャピタルゲインのみを考えた高額な不動産購入は、健全な投資とは言い難くただの投機(ギャンブル)になってしまいますので十分にお気をつけ下さい。

現地のマレーシア人が賃貸として借り手が付かない現在のマレーシア不動産市場は、既に破綻(バブル崩壊)してると言って間違いないでしょう。

 

タイ不動産でのキャピタルゲイン

 一方、タイ不動産(コンドミニアム)ですが、タイ人マーケットを狙った物件を購入すればキャピタルゲイン(転売利益)も十分視野に入ります。

特にタイで大きなウェイトを占めるタイ人ミドル層をターゲットにしたコンドミニアムをオススメします。

彼らの所得は年々増加傾向にあり、低価格の物件であれば銀行から住宅ローンを借りて不動産を購入することも珍しくなくなってきました。

そういった層のタイ人は完全に居住目的(実需)で購入されるケースが実に多い。

あえてコンドミニアムの完成後(初期よりも値段が2割ほど高い)のクオリティーを見てから購入する方々が一般的です。

よって投資家である日本の皆さまは、プレビルド物件(建設前物件)を通常価格よりも安く購入すれば良い訳です。

完成後に、ある程度の価格を上乗せし転売できる可能性も十分高いと言えるでしょう。

とは言ってもミドル層が好む物件は元々の価格が100万〜200万バーツ(約300万〜600万円)程度と低いため、大きなキャピタルゲインは狙えません。

しかし、こういった低価格物件をオススメするにはある理由があります。

 

インカムゲインも考慮しよう

その理由とは、安定的なインカムゲインは不動産投資の際に最も重要な要素になるからです。

上の「マレーシア不動産の罠」でも書いたように、キャピタルゲインのみを狙った投機は政府の政策転換や外的要因によって買手が付かないというリスクを潜んでいます。

最大限のリスクを減らすためには、タイで多くを占めるミドル層が賃貸(実需)としても求める不動産に投資するのが1番です。

では、なぜ低価格物件なのかをご説明します。

ミドル層のタイ人若年者は住宅ローンの審査がおりる収入に達していません。

よってカップルやルームシェアなど2人またはそれ以上で収入を出し合い、小さなお部屋を借りる傾向にあります。

若年層が賃貸として借りられるギリギリのコンドミニアムが、僕がオススメしている100万〜200万バーツ(約300万〜600万円)程度の低価格物件となるからです。

なお、こういった低価格物件でもプールやジムなどの施設が充実しており、そういったコンドミニアムに住むことはタイ人にとって最大のステータスとなります。

 

さいごに

以上、タイ不動産とマレーシア不動産を例にとって海外不動産投資の際に考慮すべきインカムゲインのお話をしました。

初めての方にはやはり最大限リスクを取って望んで頂きたいもの。

低価格物件であれば初期投資も小さく、万が一に備えて賃貸としてもタイ人のミドル層に貸し出せます。

大きなリターンは難しいですが毎月安定的に投資金額を回収することが出来れば、心にもゆとりが生まれるのでないでしょうか。

また不動産はゼロにはなりませんから、一定期間賃貸で回して購入した金額あるいはそれ以上で現金化することも難しくありません。

ぜひ、海外不動産投資の参考にされて下さい。 

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ABOUTこの記事をかいた人

海外ノマドや旅行情報を中心に自身の経験を交えてブログで発信中。カメラやスマホなどのガジェット類も大好き(旅の7つ道具として紹介しています)。また、「タイ」をこよなく愛し1年の半分以上をパタヤとバンコクを中心に暮らしています。嫁はタイ人。