年収1,000万円を稼いでいる人は本当にスゴイです。
僕なんか到底足元にも及びませんし、どんなに頑張っても到達するとも思えません。
ですが、その収入が毎日残業が当たり前の過酷労働だとしたら幸せな人生と言えるでしょうか?
今回は、僕と同じ考え方を持つ皆さんにオススメしたい相対収入の話。
残業を評価され、会社第一優先な日本
日本人の年間労働時間の平均は、1,746時間(2012年)で世界15位と言われています。
15位だと世界的に見るとそこまで上位ではないですよね。
でも、それであればなぜ日本人は働き過ぎだと言われてしまうのでしょうか?
それは僕が思うに、以前よりはその傾向は少なくなったにせよ日本社会は残業が「美徳」とされているからです。
会社において「長時間働くこと=真面目に仕事を頑張っている」と見なされます。
それが、どうでも良いような資料作りやメール返信であってもです。
また残業が美徳とされるのは、日本人が持つ「相手に合わせる・空気を読む」というような性格も少なからず影響しているのかもしれません。
確かに会社の仲間が残業していたら帰りにくいという感情が出てきますし、社内には帰れないという雰囲気もあります。
そういった考え方が浸透したのは、「会社第一優先」という風潮があるからかもしれません。
これは会社は家族であり、一生懸命働けば給料も死ぬまで安泰だよという言わば「安心・信用」を担保に作られた会社システムでした。
最もこういった会社システムが成功したのは、高度経済成長期という経済うなぎ登りの背景があったからに他なりません。
こういった日本の経済的背景において、残業をしてでも会社に従事すれば将来は一生安泰だったわけです。
しかし、今ではどうですか。
世間を騒がす大手企業の倒産にリストラ。
多額の負債や脱税など、昔は担保にされていた「安心・信用」は過去のものとなりました。
多くの著名人やブロガーが既に語り尽くした話ではありますが、好むと好まざるとにかかわらず日本社会は変化していってます。
プライベートを重視するタイ人

僕は以前(2014年まで)、タイにある日系企業で働いていました。
そこにはもちろんタイ人が一緒に働いていたのですが、彼らは仕事とプライベートをきっちり分けていました。
中には、仕事中も友だちや恋人とLINEや電話をしているタイ人もいましたが(笑)。
でも、彼らは仕事優先というよりは家族や友だちとの時間を大切にする傾向にありました。
つまり「プライベート>仕事」といった感じ。
そんな彼らと一緒に働いているうちに、僕はずっとモヤモヤとする気持ちを抱くようになりました。
マネージャーという立場でしたから責任が大きかったことは間違いありません。
しかし、仕事を優先するのではなくもっと友だちとか彼女とかとの時間を優先すべきだったなと。
考えが甘いと言われてしまえばそれまでですが、現にプライベートを優先しても仕事で上手くいっている人は世界中に多くいます。
もちろん仕事が好きで好きで仕方がないから仕事ばかりの人生がハッピーという人。
僕には真似できませんが、それはそれで素敵なことです。
そういった人たちは僕とは正反対なので、ここで僕がそういう人たちに伝えられることはありません。
僕が本当に伝えたい人。
それは、収入はそれなりでも良いけどプライベートを充実させて好きなことをしたい人。
後ろめたさを感じるかもしれませんが、僕は決して悪いことではないと思いますよ。
僕だって家族や恋人との時間を大切にしたいですし、いろいろな国を旅行だってしたい。
そういった僕も含め収入は控えめでも自由な時間を多く手に入れたい人。
僕らが目指すべきところは過酷な労働下で獲得する年収1,000万円人生なんかじゃありません。
目指すべきところは年収300万円でも、働く時間は週10時間(少ないほどイイ)であとは好きなことを謳歌できる人生です。
絶対収入ばかりに囚われているから疲れてしまう
プライベートを無視して年収1,000万円を目指す。
あるいは、それ以上を目指すということは「自分の時間」をも無視することに他なりません。
例えば、子どもと一緒に過ごす時間とか両親と旅行に行く時間とか。
もちろん年収が高くそれでいて自由を手にしていることがベストですが、そこまでいくには相当な努力と時の運が必要かもしれませんね。
そういった人たちは文句なしで羨ましいので(笑)、省いて考えるとしましょう。
さて、話を本質に戻しますが世の中は「絶対収入(後述)」に囚われすぎているのではないでしょうか?
ここで少し面白い話をしてみましょう。
Aさんは年収1,000万円稼ぎ、Bさんは年収300万円を稼いでいるとします。
この例で言えば、圧倒的にAさんの方が仕事効率が高いように思えますが本当でしょうか?
ではAさんは年収1,000万円ですが週に80時間働き、Bさんは年収300万円ですが週に10時間しか働いてないとしたら?
1年は50週ですので、Aさんの週給は20万円で時給換算すれば2,500円です。
一方、Bさんの週給は6万円ですが時給換算すればなんと6,000円にもなります。
Bさんに対する見方が180度変わってしまいましたね。
相対収入という考え方を持とう!

絶対かつ神聖な変数、すなわちドル(日本で言えば円)そのものを使って測られる収入を絶対収入(absolute income)と言います。
一方、「ドル」と「時間」という2つの変数を使って測られる収入のことを相対収入(relative income)と言います。
僕はこの絶対収入と相対収入という2つの考え方が大好きで、以前読んだ『「週4時間」だけ働く。』という書籍から知りました。
先ほどのAさんとBさんという彼ら2人の収入を思い出してみて下さい。
年収は多い(1,000万円)Aさんですが、週80時間も働いていては自由とは到底言えません。
それに変わってBさん。
年収3oo万円ですが週10時間(1日1時間ちょっと)しか働いていませんから圧倒的に自由な時間を手に入れていますよね。
また、Bさんの方が時給換算で言っても仕事効率が高いと言えます。
こんな人生を僕は理想として掲げていますし、そのために今いろいろと動いていたりします。
つまるところ僕らが目指すべきは、Bさんのような人生なんじゃないかなと思う今日この頃なのでした。
さいごに
週4時間だけ働く。
本当に理想とする最高の人生ですよね。
僕はまだまだ理想の年収にも到達していないですし、自由とは程遠い人生を送っています。
でも、目標は常に高く。
絶対収入で消耗している人は、今回書いた相対収入という考え方を取り入れてみて下さいね。
目指さないことには絶対に達成できませんから。
ぜひ、皆で一緒に最高で理想的な人生を歩んでいきましょう。


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