ASEAN統合後の東南アジア「GDPではフランスやイギリスを超えちゃうの!?」

2015年末に統合を控えているASEAN諸国。

前回は「ASEANの成り立ち」を書いてみました。

ぜひ、ご一読されてみて下さいね。

さて、今回は東南アジア諸国連合の経済的規模について書いてみます。

実はこのままのペースでいくと、東南アジアのGDPはとんでもない数字になってしまうのですよ。

 

ASEAN経済圏の人口とGDP

東南アジア諸国連合(ASEAN)全体を経済圏と据えれば、2015年には人口は6億人を超え、全体の名目GDPは2.8兆ドルに達すると言われています。

GDPだけを取ってみても韓国(1.4兆ドル)、インド(2.5兆ドル)よりも大きく、フランス(3.1兆ドル)と英国(3.5兆ドル)にも匹敵する経済規模となります。

なお、総人口については中国(約14億人)とインド(約13億人)の次にベンチマークする世界第3位です。

完全に余談ですが中国とインドの人口って相当多いですね・・2国で世界人口の約4割!?

一人あたりのGDP(2015年)についてもマレーシアが約1万ドル、インドネシアは約5千ドル、タイが7千ドルと順調な伸びを見せると予測されています。

これに伴って、アセアンの消費市場は2010年の「通商白書」によると2020年には2.2兆ドルに達すると指摘されていました。

人口ボーナス期の恩恵があり、かつ輸入代替型産業をベースとした市場構造があっての将来の予測ですが、確実にASEAN地域の中間所得層は拡大してると見て取れます。

また、今後も内需拡大が期待できるため、リーマン・ショックのような外的要因による影響はますます減っていくものだと感じます。

 

「ASEAN Centrality」を目指すために

ASEANが共同体を目指していく上で掲げているキーワードに、「ASEAN Centrality(=重要性)」つまりASEANが世界の中で必要とされ続けるためには何をすべきか?というのがあります。

その答えは、ASEAN自身も今後模索しながらの回答となると思いますが、左右に中国とインドという経済大国を持つ東南アジアの小さな国々にとって、共同体という選択肢は必然だったのかもしれません。

 

さいごに

西のインド・東の中国を狙う中継地としても内需も拡大しているアセアンを大きな経済圏(市場)として据えるにしても、これからの東南アジアは大変魅力的なようですね。

今後の動向に大注目です。

本日もご一読ありがとうございました!

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海外ノマドや旅行情報を中心に自身の経験を交えてブログで発信中。カメラやスマホなどのガジェット類も大好き(旅の7つ道具として紹介しています)。また、「タイ」をこよなく愛し1年の半分以上をパタヤとバンコクを中心に暮らしています。嫁はタイ人。