歌舞伎というと何だか古臭い響きがしますよね。
ですが、実は現代を生き抜くための知恵が多く見受けられます。
その辺のビジネス書よりも歌舞伎が役立ちそうでしたので紹介してみますね。
この記事の目次
歌舞伎の魅力は変わらないところにある
世の中には変わるべきものと、変わらずにずっと継承されるべきものがあります。
例えば、前者は現政治であり、後者は「歌舞伎」と言えます。
Kindle書籍『ビジネスマンへの歌舞伎案内 』で、歌舞伎の魅力が正に「変わらないところにある」と書かれていました。
歌舞伎の魅力の1つは、変わらないところにある。演目によっては三〇〇年間、何も変わっていないのだ。だから、平均寿命八〇年あまりの生身の人間にとっては、子どものころに観た演目を、老人になってもう一度観たとしても何も変わっていない、ということが普通に起こりうる。逆に、年を重ねていま面白く観ている演目が、若いころに観てよくわからなかったという思い出と絡み合い、より奥深いものに感じられることもあるだろう。こんな演劇はほかにはない。自分の成長を確認できる演劇は、歌舞伎しかないのだ。
この引用から、歌舞伎の魅力は2つの点に要約できます。
①歌舞伎の魅力は、観客が生涯を通して楽しめるものであること
僕の祖父の祖父が僕の年齢の頃に観ていた演劇と、僕自身が現在観ている演劇が変わってないというのには驚きです。
歌舞伎というものは、人生の経験をした分だけ理解が深まる演劇ですから、始めるのに早いに越したことはありません。
生涯を通して、歌舞伎と一緒に少しずつ自分の成長を噛みしめるのも面白いですね。
②歌舞伎の魅力は、300年という長きに渡り歴史を守り続けていること
歌舞伎はユネスコの無形文化遺産に選ばれていることもあり国が運営していると思われがちですが、実は「松竹」という企業一社がほぼ全てを取り仕切っています。
つまり歌舞伎は会社としても老舗中の老舗なわけです。
300年という歴史を持つ企業は、日本で言えば「三井」「住友」などの財閥系など極小数です。
世界的なブランドの「グッチ」や「シャネル」でさえ100年いくかいかないかです。
更に凄いことに、松竹は上場企業なんですよね。
伝統を守り続けて歌舞伎を世界的なブランドとして認知させた功績は、学ぶところが多いです。
江戸っ子の生き様がカッコイイ
歌舞伎で特に興味をそそられる演劇は、「世話物」というジャンルにあります。
世話物とは、江戸の町人などの生活を描いた物語で、言わば「江戸っ子らしさ」を存分に学べます。
これに関して同『ビジネスマンへの歌舞伎案内』の著者は本書の中で良さをこう伝えていました。
彼らには、ある種の「軽み」がある。別の言い方をすれば「江戸っ子らしさ」といえばいいだろうか。決して威張らず、先のことも深く考えず、自分で自分を笑いながら、飄々とその日暮らしを生きている。私の目には、彼らがとても自由で、自分に正直にいきているように映ってならない。
現代社会を見てみても(その日暮らしが良いかは別ですが)、不平不満とは無縁で世の不条理を笑い飛ばしながら生きている人はやっぱりカッコイイです。
今置かれている状況を受け入れ楽しむ心は江戸っ子に大いに学びたいですね。
本当の自由とは、つまり片意地はらず真っ直ぐに生きることなのかもしれません。
自分に正直に、そしてありのままを楽しむべし。
以前書いた『「ありのままで」いることが、実はグローバル人材になる近道なのかもしれない件』も参考に。
さいごに
歌舞伎って僕の記憶の中では、小中学生の頃に授業で少し触れたくらいなものです。
でも、日本人として、また教養としても少しずつ勉強してみようと思っています。
外国人にも紹介したいですしね。
「自由な生き方」も同時に学べそうです。
4月に東京に行く予定がありますので、何とか時間作って「歌舞伎座」行こうかな。
行けば必ずレビューしますね。
一緒に観覧してくれる人も緩く募集中です(笑)。
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