日本を飛び出して海外で活躍したいとか、仕事をしたいという若者は増えています。
僕もその1人なんですが、実は世界で活躍するためには身構えてはいけないのかもしれません。
「ありのままで」いること
最近、『田舎力 ヒト・夢・カネが集まる5つの法則』という書籍を読んでいます。
全くグローバル人材と関係無いように思えますが、世界で働くことを目指す人たちが知っておいて損のない気付きを得ましたのでシェアしますね。
この本で著者は、ざっくり言うと「今、地方がアツい!」とう理由を例を交えて書いています。
例えば、「長崎県小値賀島」は多くの外国人学生にとって世界で1番良い滞在地だったと評価されました。
多くの国や地域を差し置いて、なぜ片田舎の小値賀が1位という最高評価を得たのでしょうか?
その理由を筆者はこう述べています。
小値賀が大きな賞賛を浴びたのは「そのままの日本」があったからだろう。つまり、木造家屋があり、行き交う人はお辞儀をし、箸を使って料理を食べ、海や山と自然と共存した暮らしがある。昔から変わらない日本の農漁村の姿があったからである。そんな「普通」の仮定に泊まって食事をし、「普通」の生活に触れる。人と人とのコミュニケーションがある。
地元の方が、家に泊まった学生に、おなかがへってないかとか、お風呂はどうだいとか、また食事の世話をしてくれたりと、気をかけてくれるのが、とても喜ばれるようですね。
もちろん、この高校生たちが他にどの国や地域を周ったのかは分かりませんので断言は出来ません。
ですが、察するに他の地域は変に観光地として着飾ってみたり観光客をどこかよそ者扱いするような環境だったのではないでしょうか。
それとは対象的に、小値賀はそのままの日本(生活)を「ありのままで」紹介しただけ。
この「ありのままで」というスタンスこそが、彼ら海外の高校生たちにとってはかえって好印象だったのです。
「柄にもないこと」はするな
この「ありのままで」いることの重要性を考えていて、前に読んだ『人生で大切なことはすべて映画で学んだ』という書籍のことを思い出しました。
この書籍では映画『釣りバカ日誌6』に出てくる印象的な1コマを紹介しています。
主人公のハマちゃんが、釣り友だちで、自分が勤める会社の社長のスーさんと旅に出た先で、社長と間違われ、代わりに講演するはめに。演題は「21世紀の都市像」。ハマちゃん、当然、できるはずがない。そこで「今日はこんな話はしませんよ」と言って、自分の家族の話を始めてしまう。
このハマちゃんが取った行動を社会性の無い行為だと非難する人もあるかもしれません。
しかし著者である童門さんは、この映画の解釈をこう結論付けました。
「柄にもないことはするな。」
言い換えれば、変に片意地張って大きく見せるよりも「ありのままで」いた方が、その人の魅力とか器のデカさみたいなものが際立つということです。
僕がハマちゃんの立場だったら、調子に乗って社長であるスーさんの真似をするも、シドロモドロで直ぐに偽物と見破られて恥をかいたことでしょう。
もしくは、怖くて逃げ出したか(笑)。
「グローバル人材」に求められるもの
先に上げた2つの事例から、僕が思うグローバル人材に必要な資質が見えてきました。
それは、何度も言うようですが「ありのままで」いることです。
もともと日本人は世界的に見ても勤勉で礼儀の正しい人種だと言われています。
本当のところは正直どうかな?という意見もあります。
ただ今まで多くの先人が世界に飛び出し、功績を上げてきたからこそ今日の日本人象、つまり勤勉だとか礼儀正しさだとかいう評判を得ているのは間違いありません。
もちろん、それだけに留まらず多くの面で良い評判を勝ち得ています。
それを前提に結論を出すのならば、僕ら日本人は世界に出ても「ありのままで」挑戦すれば良いのではないか。
ただ、人によっては礼儀正しくなかったり変にアメリカナイズされ軽かったりという場合もあります。
何を隠そう僕もその1人で、タイにいるんだから他の日本人よりも少しだけ気取ってみせたり、日本人だと横柄に構えてしまうこともありました。
そうではなく、日本人としての自覚を持つ。
「田舎力」の言葉を引用すると、「そのままの日本」を今一度噛み締めて世界に誇れる日本人として活躍すること。
グローバル人材とは、結局は「ありのままで」いることなのかもしれませんね。
さいごに
今回は、書籍を読みながら感じた僕なりの「グローバル人材」に必要な要素を書いてみました。
本というものは人によって感じることも違いうし、解釈も違ってきます。
今後も僕は僕が感じた解釈を最低でも週1で当ブログを通して発信していけたらと思っています。


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