別府・湯布院も、大きな地震に襲われました。
メディアからの情報で、既にご存知の読者も多いかと思います。
でも、僕が皆さんに知ってほしいのは別府・湯布院の「悲惨な」状況なんかじゃない。
大分で4年間暮らしていた僕から、全国・そして全世界の人々に伝えたい「第三の故郷」の元気な姿。
今回は、地震後の大分をレポートしてみました。
この記事の目次
活力あふれる学生の街「別府」

僕は大学の4年間を大分県別府市で暮らしました。
出身が北九州市で、現在の拠点がタイのパタヤですから「第三の故郷」になりますね。
そんな別府市ですが今回の地震で、多くの別府市民が被害を受けました。
あれだけの地震でしたから、僕らには到底想像もできないくらいの大変な恐怖だったかもしれません。
別府市民の何名かは、もちろん避難所生活を余儀なくされたハズです。
しかし・・です。
僕が訪れた別府には、当時と変わらない人々の優しさと笑顔にあふれていました。
べっぷ駅市場に行けばお年寄りと市場の人たちが、いつもと変わらず元気に井戸端会議をしていました。
学生が多く集まるカフェに行けば、仲間と一緒に笑顔で自分たちの未来を語っていました。
きっと、地震があった日には恐怖したかもしれません。
そしてメディアでも、多くの方々が被災したんだと皆さんも聞かれたかもしれません。
ところが、当の別府市民は元気にあふれいてるではないですか!
僕の不安と恐怖は、良い意味でポジティブな方向に裏切られたんですよね。
学生たちの支援する姿にこみ上げてくるものがありました

後輩が今月、別府駅近く駅前通にカフェをオープンさせました。
そこには某国際大学(インターナショナル大学)の学生がいて、何名かが熊本のために何か出来ないかと話し合っていました。
ある学生は募金活動をしていたり、そしてある学生は支援物資を集めていたり。
なかには、震災の翌日には実際に熊本まで足を運んでボランティア活動をしたとのこと。
僕はそれを見て・聞いて、胸が熱くなりました。
別府市内でも、一時は避難所生活をしていたメンバーだって多かったはずです。
ですが、もっと被害の多かった熊本へ「何かしたい」というその一心で動いている元気な姿がありました。
また1番驚いたのが、久しぶりに別府へ訪れた初日の話です。
JR別府駅を降りるとワイワイと外国人の声が聞こえて来ました。
最初は何をしているのか分かりませんでしたが、何と彼ら留学生は熊本のために募金活動を行っていたのです。
きっと初めて日本の地震を体験したであろう彼ら外国人たち。
その恐怖と言ったら、ずっと地震国「日本」で生活していた僕ら日本人よりもヒドいはず。
しかし、彼らも先の学生たちと同じように熊本へ「何かしたい」というその一心で動いている元気な姿がありました。
日本を日本人以上に愛してくれている彼ら留学生たちに、僕は本当に「感謝」の一言しかありません。
日本有数の温泉郷「湯布院」

別府市と同じように、地震の被害を受けた街が隣にあります。
日本でも有数の温泉郷である湯布院。
学生時代の同期がこの街で旅館を経営していますが、やっぱり地震のときは恐怖したそうです。
震災後、街を歩いてみましたがガラスの割れてしまった店もありました。
しかし・・です。
公民館では、お年寄りが楽しそうにレクリエーションを楽しんでいるではありませんか。
また、湯布院のお店は元気に営業しているではありませんか。
お店の店長やスタッフに、「お店は大丈夫でしたか?」とお話をお伺いしてみました。
「被害は多少あったけど、そんなことよりも来てくれる観光客の皆さんのために店を開けておきたい」とのこと。
自分たちのことよりも来られるお客様を大切にしたい。
日本屈指の温泉郷として、ずっと発展してきた湯布院の「おもてなし」の心を垣間見た気がします。
心温まるおもてなしの心を存分に味わいました

ここ湯布院では、美味しい大分の恵みを頂きました。
地鶏や郷土料理のだんご汁、そしてデザートには小麦粉団子で作るやせうま。
どれもみんな、いつもと変わらないご当地グルメならではの温かみを感じましたよ。
東京で食べる大分の特産品も良いけど、もちろん福岡でも食べられるけど。
やっぱり新鮮さを求めるなら、その土地で食べるのが1番。
1日だけでは食べきれないほどたくさんある大分の恵みを、僕も時間をかけて何度でもまた訪れたい。
そして、今回いろいろと案内してくれた同期の旅館にも今度はゆっくりとまた泊まりたい。
僕らは僕らの出来ることを精一杯やれば良い

震災に幸いにも合わなかった僕に、出来ることは何だろう?
僕なんてちっぽけで、「何も出来ないんじゃないだろうか?」と思っていました。
ですが、ある熊本へボランティアに向かった別府の学生がこんなことを言っていたんですよね。
「僕らは僕らの出来ることを精一杯やれば良い」
一人ひとりの特技、置かれている状況は違うのだから「出来ることの大きさ」は重要じゃない。
ボランティアに行くのはたぶん素敵だけど、少額でも募金をすることだって「出来ること」のハズです。
また、そうじゃなくて震災直後だからこそ今を一生懸命生きること。
ただそれだけのことだって、きっと大切な「出来ること」の1つかもしれません。
次の地震に備えて準備をした人。
そんな小さな行動1つをとっても、きっと僕らに「出来ること」なんですよね。
だから、僕らは僕らの出来ることを精一杯やれば良い。
落ち着いたらでいいけん、また大分県に遊びにきちょくれなー!

久しぶりに訪れた僕の第三の故郷である別府市、いや大分県。
そこには、以前と変わらない素敵な笑顔がありました。
また、たくましくも優しさにあふれた元気な姿がありました。
大分県は被災地なんかじゃない。
僕が伝えたかったことは、地震の揺れの大きさや被害の状況なんかじゃありません。
地震以上に僕の心を揺らしてくれた以前と変わらない、いや今まで以上に暖かい大分県民の元気な姿なんです。
大分県の温泉は、日本一だと言われています。
それは、きっと人々の心が今も昔もずっと変わらないぬくもりに溢れているからなのかもしれませんね。
「落ち着いたらでいいけん、また大分県に遊びにきちょくれなー!」
別府の格安ホテルを見てみる!
さいごに
(2016年5月11日追記)
僕の大好きな第3の故郷である別府、いや大分県。
震災後、直ぐに訪れました。
心配してはいましたが、記事中にもあるように何ら変わらない元気な大分がそこにはありました。
観光客のために直ぐに店を再開して、学生はもっと被害の大きかった熊本へボランティアに行っているではありませんか。
そこで出会った大分県の人々は暖かくて、力強かったのが印象的です。
僕はと言えば、熊本への寄付や物資を送ったりなど大分県に恩返しを出来ませんでした。
でも、大分で出会った学生が「自分の出来ることをやれば良い」という言葉に救われた気がします。
そんな思いで僕に出来る、いや僕にしか出来ない形で記事を書きました。
おかげさまで県内外から多くの反響がありましたよ。
皆さん、ぜひ「落ち着いたらでいいけん、また大分県に遊びにきちょくれなー!」


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